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2018 / 05 / 05  14:42

爪を噛む癖は自分で治せる!噛んでしまう心理と簡単な対処法

Date:2017.07.07

自分の爪を噛んでしまう癖に悩んでいませんか?

爪を噛む癖のある人は、子どもだけでなく大人にも意外と多いものです。

ビジネスマンや女性はとくに、「美しくない」「精神的に未熟に見える」などの理由で、「治したい」と願う人も少なくありません。

治したいと感じている人ならば、爪を噛む癖は必ず治すことができます!

今回は、爪を噛む癖にひそむ心理と、爪噛み癖をやめる方法についてご紹介します。

 

 

【1】なぜやめられない?爪噛み癖に隠された心理とは

癖には人の潜在意識、無意識の心理が現れます。

爪を噛む癖を持っている人にも、いくつかの共通した心理パターンが見られます。

(1)イライラやストレスを抱えている

思い出してみてください。あなたの爪を噛む癖が出るのは、どんなときですか?

  • イライラしているとき
  • 緊張しているとき
  • 強い不安を感じたとき
  • 退屈なとき
  • 忙しくて仕方ないとき

など、何か鬱屈した感情を抱えているとき、つい爪を噛んでしまいませんか?

爪を噛む癖がある人の多くが、こうしたストレスを抱えています。そして、ストレスを解消・発散するのが不得意な人が多いのです。

うまく発散できないストレスが、無意識に爪を噛む癖として現れます。

これは、爪を噛む刺激で脳内に発生する快楽物質が、溜まりきってしまったストレスを少し緩和してくれるためだと言われています。

爪を噛む癖に悩んでいる人は、

  • イライラする
  • ムシャクシャする
  • 忙しい
  • 寂しい
  • つまらない
  • 不安

などのストレスを自分の中に溜め込みすぎていないか、まずは振り返ってみてください。

(2)甘えたい気持ちを隠している

子どものときに爪を噛む癖が芽生えるのは、指しゃぶりと同様「母親に甘えたい」という心理が原因の一つであると言われます。

じつは、子どもだけでなく大人にも同じことが言えます。

複雑な現代社会、がんばっている人ほど、つらい現実に立ち向かう場面も増えてきます。でも、大人はなかなか無条件に他人に甘えるなんてことはできませんよね。

そんなときに自分の爪を噛むことで、指をしゃぶるのと同じような安心感を得られるのです。

  • 思いきり誰かに甘えたい
  • 自分の努力を認めてほしい
  • 優しく抱きしめてほしい

いわば母性に近い愛情を求める、こうした心理。それを、爪を噛むという代理行為で満たしている。そんなケースも多いのです。

(3)完璧主義者・細かい性格

完璧主義で小さなミスも許せなかったり、細かいことが気になって仕方ない性格の人にも、爪を噛む癖が現れやすい傾向があります。

こうした性格の持ち主は、他の人が「おおむねうまくいった」と感じる状況でも「失敗した」と感じたり、小さなことに引っかかってモヤモヤしてしまったりと、ストレスを頻繁に受けやすいためです。

この場合の対処法としては、物事をおおらかにとらえるよう癖づける、というのも一手です。でも、自分の性格傾向を変えるのは、なかなか簡単ではありません。

性格や考え方を変えて行くとしても、それは少しずつ時間をかけて行うことにしましょう。焦らない方がうまくいきます。

併行して、爪を噛む癖そのものについては、物理的に「噛みづらくする」対処を実践していきましょう(後ほど詳しく説明します)。

じつは怖い!爪噛み癖と依存症の関係

ところで、爪を噛んだり周辺の肉を噛んだりするのは、当然痛みを伴う行為ですよね。なのになぜ、やめられないのでしょうか?

じつはこれ、痛みに反応して脳が分泌を促す「快楽物質」の影響によるものなのです。

脳が怪我などによる身体の痛みを感知すると、苦痛を和らげるために快楽物質のエンドルフィンを放出します。

その放出が繰り返されることで、なんと脳は間違った学習をしてしまいます。

自分で放出させておきながら、「爪を噛むと心地よいことが起きる」と勘違いしてしまうのです。

ストレスで爪を噛む

痛みに反応してエンドルフィンが放出される

「爪を噛むと心地よいことが起きる」と脳が誤解する

ストレスが溜まると無意識に爪を噛むようになる

そんな流れが身体に染み付いてしまうのです。これは、薬物やアルコールなどによる依存症のシステムとよく似ています。

爪を噛む癖は、じつは依存症の一種とも言われるのはこのためです。

【2】あなたもやめられる!爪噛み癖をなくす9つの方法

では、どうしたら爪を噛むのをやめることができるのでしょうか?

「癖をやめるなんてこと、本当にできるの?」と不安に思う方もいらっしゃるでしょう。

でも冒頭でも述べたとおり、爪を噛む癖は「やめたい」という意志と簡単な工夫で必ずなくすことができます。

具体的に実践できる対処法を、順番に見ていきましょう。

(1)爪を噛んだら記録する

無意識の癖をなくすには、まず「やっている」ことを自覚することが必要です。無意識ではなく、意識できる明るみに引っ張りだすのです。

そのために、まずは爪を噛んだ回数を記録してみましょう。

「爪を噛んでいる」と気づいたら、その都度スマホや手帳に記録します。記録の仕方はやりやすい方法でOK。手帳の端に○印や正の字を書いていくだけで効果アリです。

これを実際やってみると、単に回数にとどまらず、「どんなときに噛んでしまいやすいか」もだんだん見えてきます。

「仕事中に噛みやすいな」「テレビを見てるときによく噛んでるな」と自分で気づければ、注意すべきシチュエーションも分かってきますね。

(2)「爪噛み癖をやめる」と周囲に宣言する

家族や友人など、身の回りの人に癖をなくすことを宣言してしまうのもおすすめ。

「爪噛み癖を治そうと思ってるんだ」と打ち明けておけば、相手が気づいたときには「爪噛んでるよ」と教えてくれる可能性も高くなります。

自分でも、「みんなに話したんだから」と自制心を強く保てる効果もあります。

(3)爪の様子を写真で比べる

噛み続けた爪の写真を撮って、戒めとして見えるところに貼っておくのも良い方法です。

写真で残すと、だんだん綺麗になっていく爪と見比べることもできるので、モチベーションも上がります。

最近では、ツイッターなどのSNSに写真付きで経過をアップすることで「爪噛み癖を治した」という経験者も増えています。

毎日見ている爪だけに、「始める前はこんなにガタガタだったんだ。少しずつ綺麗になってるんだな」と写真と見比べることができるのは、意外と大事なんですよ。

(4)いつも短く切っておく

物理的に噛みづらくする方法もあります。

爪が長く伸びてくると、つい噛んで千切ってしまうという人も多いのではないでしょうか?

それを防ぐため、あらかじめ短く切って、噛みづらい状態をキープしておくのも非常に効果的です。

(5)マニキュアを塗る

女性の場合、マニキュアを塗ってしまうのも簡単で即効性のある方法の一つです。とくに、普段あまりマニキュアを使わない人には効果大!

マニキュアを塗った爪は普段と全く違って見えるので、無意識に噛もうとしたときに「あっ」と気づくことができます。

あえて目立つ色のマニキュアを選ぶのがコツですよ。

また、口に入れると苦味を感じる「爪噛み癖をなくす専用のマニキュア」も販売されています。一度試してみるのも良いかもしれません。

脳に「爪を噛む=苦い」と刷り込みをすることで、自然と癖をなくしていくことができます。

(6)テープや絆創膏を貼る

家の中で噛んでしまう人は、両手の爪全てを何かで覆ってしまうのも良いでしょう。

  • 医療用テープ
  • 絆創膏
  • 手袋

など、肌に優しい方法で爪を覆いましょう。噛みたくても噛みようがないので、自然と癖が消えていきます。

爪ではなく口の方をカバーするなら、マスクをするのも有効です。

(7)サロンで美しくネイルケアする

美しいものを汚すのは、気が引けるもの。お金をかけて手入れしたなら、なおさらです。

思いきってネイルサロンで爪をケアしてみるのも、爪噛み癖の抑止に繋がります。

なんとなく噛もうとしたときに綺麗に整えられた爪を見れば、勿体ない気がして噛むのを自然とやめるでしょう。

ジェルネイルや付け爪などで完全に爪を覆ってしまうのも一つの方法。ですが、こちらは自爪を傷めてしまう可能性が大きいです。

噛み癖でダメージを受けている場合は、避けた方が良いかもしれませんね。

(8)「噛んでよい爪」「噛まない爪」を分けてみる

一気に「噛まない」と覚悟するのは難しい、という場合には、まず「親指と人差し指の2本だけ、噛まない」と決めてみましょう。

この方法なら、他の爪は噛んでもよいのでプレッシャーやストレスをかなり緩和することができます。

親指と人差し指の爪は、手の中でも最も目立つ部分です。ここを噛まないことで少しずつ綺麗になっていくと、嬉しいもの。

「他の爪も噛まないよう頑張ってみようかな」と、気持ちも変化していきます。

(9)噛みたくなったら他のアクション!

何か習慣を断ち切るためには、別の行動を代わりにするのも効果的な方法です。

これは煙草などの依存症克服にも使われるテクニックで、「噛みたい」と思ったときに代わりのアクションを起こすことで、欲求をそらすことができます。

代替行動として、とくに効果的なのは、

  • 手をグーにして握る
  • ポケットに入れる
  • ガムを噛む

といった、「爪を噛むのと同時にはできない行動」です。

爪を噛みたくなったらこれをする、というアクションを決めて、実践してみましょう。

【3】病気にも繋がる!爪噛み癖のデメリット

爪を噛む癖には、多くのデメリットが潜んでいます。

分かりやすいのは

  • 爪や指が汚くなる
  • 幼稚に見える
  • 不潔に見える

などの見た目の面ですが、じつは本当の問題はそれだけではありません。

ウィルスやバクテリアを直接口に入れている

爪を噛むということは、指先を口に入れるということです。手は日常あらゆるものに触れて、周囲のウィルスやバクテリアを常に表面に保有している状態です。

爪を噛むのは、それらを全部ダイレクトに身体に取り込んでいるということなのです。

取り込まれたウィルスやバクテリアによって、

  • 風邪
  • インフルエンザ
  • ウィルス性胃腸炎

を始め、あらゆる感染症にかかる確率がぐっと上がります。

また、噛んだ爪や傷ついた指からバイキンが入り込んでしまい、

  • 巻き爪
  • 炎症

などを引き起こすことも多いのです。

爪を噛むと深爪の状態になりますが、この状態が長く続くと爪周辺の皮膚組織が破壊され、変形して肉が盛り上がり、巻き爪になりやすくなります。

巻き爪になると炎症や膿を引き起こしますが、爪の間に入り込んだ膿は除去しづらいため、最悪の場合医療機関で爪を剥がして治療することにもなりかねません。

爪を噛む癖は、このように多くの危険をはらんでいるのです。できることから実践して、早めに対処していきましょう。

おわりに:最短ルートで治したいときは医療機関へ

今回は、自分で癖をなくす方法をお伝えしました。

ただしどうしても自力では難しい場合や、一番効率的に改善したいという場合には、医療機関を受診することもおすすめです。

「爪を噛む癖って何科で治せるの?」と疑問に思う方も多いかも。

皮膚や爪そのもののダメージは、皮膚科へ。

爪噛み癖そのものの改善は、心療内科へかかるのが適切です。

噛む癖がなくなれば、あなたの爪は生まれ変わり、元々の整った状態を取り戻すことができます。ぜひ、今すぐ対処を始めましょう!